馬場 初のダービー王 SGダービー 【とこなめ】
とこなめボート(愛知県)で6日間にわたって争われた実力日本一を決める伝統と格式の一戦、SG「第69回ボートレースダービー」は最終日の30日、最終12Rで優勝戦が行われ、馬場貴也(38)=滋賀=が枠なり2コースから差し切って1着。大会初、SG3度目の優勝を挙げた。2着は4号艇の山口剛。1号艇の菊地孝平は3着に終わった。優勝賞金3900万円を上乗せした馬場は今年の賞金順トップに浮上した。節間の売上額は118億734万5800円(目標額140億円)だった。
■ヒーロー
一瞬のチャンスを逃さなかった。圧倒的人気を背負う菊地がインから快Sを切り、当然のように1Mを先取るが、やや懐が空く。そのわずかな隙を見逃さず馬場がぐっと舟を内に向けると、ウイリーターンがさく裂。出口で接触しながらもBSで前に出て「2コースの走りとしては過去一番。1Mのターンはイメージした通りで、差し切れると思った」と会心のレースを振り返った。
新ペラでスタートした今シリーズ。予選2位で準優をクリア。優勝戦前の試運転では「出足が良く、初動の向きと進み具合が良かった」と納得の状態で挑み、最高の結果を呼び込んだ。
5月以降はG戦線で優出してもVに見離され、苦しんだ時期もあったが、この優勝でそんなことは全て吹き飛んだ。「コロナ禍に慣れてしまっていたけど、今節はファンの方の熱気を感じた。ゴール前はスタンドに近づいてガッツポーズをした」。ボートファンへの感謝の気持ちも忘れない馬場は誇らしげに話した。
獲得賞金ランクはともに最後で戦った山口、この開催には出場していなかった原田幸哉を抜いてトップに立った。「グランプリの(トライアル2nd1回戦)1号艇を取りにきて、獲得賞金額が1位になれて良かった。ここからさらに気持ちを引き締めていきたい」。まだまだ続くマネーバトルに自らを鼓舞した第69代ダービー王・馬場が、年末の大一番までノンストップで駆け抜ける。 (高瀬勝三)
■菊地雪辱ならず
メモリアルに続くSG2大会連続の優勝戦1号艇だった菊地孝平は、メモリアルと同じ3着。雪辱はならず、表彰式では沈痛な表情で銅メダルを受け取った。イン先マイは決めたが、馬場貴也に差し切られて「完敗です」と馬場の巧技に脱帽。「仕上がりは良かった。Sも行けた。でもターンを失敗しました。水面が思ったよりも悪かったですね。またやり直します」。賞金ランク3位だが、チャレンジカップはF休みで出場できない。年末のグランプリで雪辱を目指す。