【クローズアップ】仲口同期の活躍に発奮 【福岡】

2日目は仲口博崇(50)=愛知=の4カドまくりで幕が開いた。するとその後も立て続けに中外勢が白星。波乱の流れの呼び水だったとも言える勝利に「(1枠勢に)悪いことしちゃったかな」。申し訳なさそうに苦笑いしたが、こちらも予選突破へ頑張りどころの一戦だった。この勝利で得点率6・67。早めに持ち直すことに成功した。
相棒の49号機も問題ない動きで「どの足も悪くない」。それでもレース後は整備室でひと仕事。「一般戦の話ではあるけど、最近は福岡でもっと動いてくれるイメージなのでね。全体的に良くなればと思って、本体を組み直した」。部品交換とは違って、悪い方向に出ることのない整備。上積みの期待を持ってこの日の仕事を終えた。
昨年は6回のVを数えたが今年は2V。「1月に福岡で優勝できて『今年も』と思ったけど、そうはいかなかった」。それでも気持ちは切れない。同い年でもある同期の活躍が発奮材料だ。「シン(田中信一郎=9月に児島MB大賞V)もカズミ(太田和美=今月の住之江高松宮記念V)も、やっぱりすごい。ずっと彼らに追い付こうと思ってやってきたし、自分も頑張らなきゃと思いますよね」。老け込む必要がないことは同期が証明してくれた。福岡でもベテランの力が水面を沸かせる。