太田連覇で大会6V　G1高松宮記念　【住之江】

　住之江ボートのG1「第50回高松宮記念」は8日、最終12Rで優勝戦が行われ、1号艇で人気を集めた太田和美（49）＝大阪・69期・A1＝が逃げ切って1着。通算では21回目のG1制覇を果たし、高松宮記念連覇、そして6回目の大会Vを達成した。2着に丸岡正典、3着には松井繁が入り、大阪ワンツースリー決着となった。

■ヒーロー

　“宮記念男”がまたしても頂点に立った。太田がインから逃げ切って連覇、そして大会6回目の優勝を飾った。レースは3号艇の松井、4号艇の椎名が勢いよく攻めて出て1周1Mはまくられる展開だったが、インからうまく残してバックで盛り返すと1周2Mを先取りしてVをつかみ取った。「ダメだと思ったけどラッキーでした。自分では分からないけど、相性がいいのかな」と、辛勝ながら手にしたVを笑顔で振り返った。

　この優勝で賞金ランキングは18位に浮上。年末のSG・グランプリ（12月13～18日・大村）出場も視界に捉えた。「正直、全然考えていなかったけど圏内に入ってきたので、あと2節、気持ちを入れて頑張りたい」と戦闘モードにスイッチを入れた。相性のいい大会で手にしたVを勢いに年末まで突っ走っていく。（松下　央）